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春めいた2月下旬、春を求めて横浜三渓園と横浜ロイヤルパークホテル内茶室へお茶をいただいてきました。




三寒四温で春が近づく今日この頃。
観梅会が始まった横浜三渓園は
百度目の春を迎えます。

生糸貿易業・製糸業で名を馳せた「原三渓」が、
古都・京都や鎌倉より古今の名建築を移築し
明治39年に一般に開放。

港・横濱を忘れさせるような
雅な時がながれていきます。



約53,000坪(175,000u)の園内には10棟の重要文化財を含む
17棟の古建築物が四季折々の自然の景観の中にたくみに配置
されています。第二次世界大戦では大きな被害を受けましたが
昭和28年(1953年)、原家から財団法人三渓園保勝会の手に移
されたのを機に復旧工事が行われ、5年後にほぼ同じ昔の姿に
戻りました。

そんな三渓園に春を求めて行った私達、一番の目的は「紅梅・
白梅」を観る。でしたが、記念館にお茶をいただける「望塔亭」を
発見。イス席の立礼席で450円、どんなものかと興味津々で席
につくと、お茶の先生が本格的にたててくれました。歩きつかれ
たら気軽に立ち寄れる「御点前」です。多くの方々がいただいて
ました。



入り口 重みのある書体に
三渓園ならではの雰囲気が漂う

早春の紅梅
顔を近づけるとほのかに香る

抹茶と干菓子
略式とはいえ本格的なお手前を頂いた

丘にある三重塔
この庭園のシンボルタワーだ

まだ芝生が芽吹いていない大池
春には新緑の芝生と桜が見事だろう

風情ある初音茶屋
囲炉裏で麦茶接待でのんびり過ごす











梅の名所としられた園内は約600本を越える紅梅・白梅などがみごとな花を咲かせています。なかでも竜が地を這うような「臥竜梅(がりゅうばい)」花弁を支える萼の部分が緑色の「緑萼梅(りょくがくばい)」は一見の価値があります。
 

また、三渓園記念館ではゆかりの美術品や四季に合わせた品の展示が紹介されています。私達は「企画展・おひなさまに逢う」を鑑賞することができました。
館内の一角には、おみやげコーナーや、本格的なお点前でお抹茶の接待が受けられる「呈茶処・望塔亭」があります。睡蓮池を眺めながらくつろぎの時間をまったりと過ごせます。



 
data : 三渓園

私達は横浜駅東口よりバスで行きましたが
車でも大丈夫。(大きな駐車場がありました)

開園: 9:00-17:00
入場料:大人500円・こども200円

・・・交通・・・
 
バス
 
 
■JR根岸駅 1番のりば10分「本牧」下車 歩7分
■横浜駅東口 2番のりば35分「本牧三渓園」下車 歩5分





■本牧埠頭ランプ ランプを降りたらT字左折→「本牧本折
■新山下ランプ ランプ降りたら「B突堤入口」右折→T字折→「本牧本町入口」右折
■「本牧本町入口」から 3つ目信号左折つきあたり駐車場












横浜・みなとみらい地区にあるランドマークタワー
そのタワー内「横浜ロイヤルパークホテル」の65階に
抹茶を愉しむお茶室「開光庵」がある。

晴れた日には横浜市内はもとより
富士山までが一望できる。

本格的「御点茶」を気軽にいただく、それも眺望の良いランドマークタワー65階で!ホントにびっくりの御茶室でした。

実はお抹茶を愉しめるところを探していると、我が社長が「良いトコあるよ」と教えてくれた絶景な御茶室です。御茶室設計のお仕事で設計者と社長が行ったところです。私的にはランドマークタワーの展望台よりもよっぽど落ち着いているし、お抹茶(大人一服1,155円要予約)でいただけるし、ホントに良いのでオススメです。

開光庵には三つのタイプに部屋が分かれ、正座が苦手な方には立礼席(イス席)・少人数には小間席(四畳半以下)・大人数では広間席(四畳半以上)となっています。私達は小間席でお手前を頂きました。



ランドマークタワー
この65階に天空茶室がある
 

恐る恐る窓の外を見たらヘリポートが。
右側が28階建の横浜銀行本店ビル
 
本格的なつくばい
ここで手を清めてからお手前をいただく
 

大人ひとりがやっと通れる位のにじりぐち
両拳をついて草庵風の小間席茶室へ


広間席(四畳半以上)の床の間
早春らしく梅と椿が活けてあります
 

立礼席(りゅうれいせき)の床の間には
かわいいお雛様の掛け軸が。
 

小間席の入り方を学びました。
まず、つくばいで手を清め、にじり口から拳をついて入ります。

にじり口とは、外のけがれを落とし、身分の高い人も頭(こうべ)を下げ敬いの気持ちを持って場に臨み、またその時代の武士も刀を持ち込めない様にと作られています。お茶席においては身分や立場の違いを超え、共にその空間を楽しんだそうです。

御点茶では、亭主のお茶を立てる音だけが茶室に響きわたりました。
何も削るものがないところまでむだを省き「形がないものもひとつの形」という、千利休による“侘び茶”の精神がこのような様式を完成させたと言われています。これも独自の美意識なのでしょう。

床の間には四季折々に合わせた掛け軸や花があしらわれ、2月には梅の花が可憐に活けられていました。


 
data : 開光庵

横浜ランドマークタワー内

open : 11:00-17:00
一服 : 1,155円(ひとり)

・・・交通・・・

 
 




■JR桜木町駅 徒歩5分
■みなとみらい駅 徒歩3分
■横浜駅から 車で5分
■新横浜駅からJR線・市営地下鉄 約15分
■首都高速横はね線みなとみらいランプ 1分
■羽田空港から車 30分








・・・ 編集後記 ・・・

茶道というと表千家・裏千家などと、お作法が複雑にあり、足を踏み入れにくいと思っていました。

しかし、非日常的な空間に一歩入ってみると、派手な飾りつけや演出は無く、
おごそかだけれどもどこか穏やかで、素朴な時間が流れていました。
そして茶室に活けられた梅の花が風流で、ひときわその存在感を増し
「最小の空間の中に豊かさが広がる」まさに「侘び寂び」の精神を実感する事ができました。

老若男女を問わず、日本の文化に少し触る機会を持つのも良いものです。
お金だけでは換えられない、贅沢で優雅な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 
・・・ 編集後記その2 ・・・

ランドマークの“開光庵”ここは使えますよ!
実は一流ホテルにはお茶室があることが多いです。
普通はそこでお茶会などを催して、本来のお茶室の使い方のみに使用されることが多いのです。
しかし、ここはそういう使い方の他に気軽に使えそうなんです。
例えば外国の人を連れて行ったらまず、喜んでくれるの間違いなし!
また、普段は“ファミレス”マック”などで食事してるあなた!
「ちょっとお茶でも飲む?」 って感じで彼女をここに連れてきたら 「そりゃーマジでサプライズですよ!」
こういうギャップはもろに効きます!!

今回の空間。そういう使い方も私的にはオススメしたいです!


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